イップスは、いまだ解明されていないところがほとんどで、昨今は意識、認知認識、心因性要素、などが大きな影響を及ぼしているとされています。が、イップスは解剖学的な要素も大きな影響があり、筋のこわばり、可動域の低下、それにともなう痛みや失敗に対する恐怖が相まって、思うような結果が残せず、ますます悪い記憶として脳に刷り込まれます。それを何とかしようと意識してしまうがあまり、無意識に筋肉の収縮が強まったりして思うように体が動かなくなり、余計にまた結果が伴わない状況になる、負のスパイラルに陥るのです。
その負の連鎖を断ち切るため、まずは解剖学的な異常がないことを確認します。たとえば、MRIで靱帯損傷が無いことを確認したり、神経の伝導や筋出力、血流などの障害が出現していないことを確認します。もしその段階で何か障害が見つかれば、その改善をまず行うべきです。その次に、関節の可動域チェックや筋や体表の柔軟性の確認を行います。繰り返し動作で易疲労性やしびれなどが見られるかどうか、などもチェックが必要です。胸郭出口症候群などの影響かもしれないからです。そういった、解剖学的な要素がないことを確認して初めて、認知・心因性の要素の改善にうつる必要があります。
当院では、以上の内容を他院の医療資源も活用し、丁寧に評価したうえで改善プログラムを作成していきます。